累計部数50,000部突破の人気ビジネス本「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」は、18,000人のビジネスパーソンの働き方をAIで分析し、トップ5%の社員の習慣及び行動思考を紹介した本です。
トップ5%社員の働き方はもちろん、残りの95%社員がやりがちなことも紹介され、自分の働き振りを見直すこともできます。
この記事は「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」を読んだ感想と学んだことを紹介していきたいと思います。
- トップ5%社員の行動パターンと考え方がわかる
- 95%社員やりがちな失敗がわかる
- 明日からすぐ実践できる行動習慣がわかる
- Amazon Prime Reading/Kindle Unlimited読み放題対象
「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」著者
「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」の著者「越川慎司」さんは、2005年に米国マイクロソフトに入社し、かつて日本マイクロソフト業務執行役員として、PowerPointやExcelなどOfficeビジネスの品質管理責任者でした。
その後、2017年に株式会社クロスリバーを設立し、同社は選択式週休3日・完全リモートワーク・複業などの新しい働き方を導入しながら、700社以上の「稼ぎ方改革」を支援しました。
まさに「短時間に最大な成果を出す」トップ5%社員の習慣と行動を生かした会社だと感じます。
参考:株式会社クロスリバー
「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」あらすじ紹介
こちらからは、「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」から学んだことを「95%社員やりがちなこと」「トップ5%社員の思考と行動習慣」「今日からすぐできる5%社員への第一歩」を分類して紹介していきます。
本の中には、もっと詳しく説明やこの記事内で紹介されていない習慣なども書かれていますので、記事読み終わった後にぜひ手元に取って読んでみてください。
95%社員やりがちなこと
まずは、トップ5%社員以外の95%社員がやりがちなことや失敗を紹介していきたいと思います。
その中には、「やっちまった!」と思われる内容がちょこちょこ出てきますので、内省としてちょうど良い内容です。
労働時間で評価しちゃう
「残業が多い=頑張っている」と思い、ついに評価しちゃう社員や管理職の方は、今でも少なからず一部存在しています。
残業が多いことや仕事が忙しいことを仕事ができると勘違って、定時に帰ることを罪悪感を感じる方も多いです。
しかし、非営利団体などを除き、基本的に仕事の目的は成果売り上げを出すことなので、労働時間ではなく、労働時間内で生まれた成果を評価すべきです。
自分も長年日本で働いたので、自身の定時帰りも若干罪悪感を感じますね。(他人のはそんなに気にしないけど)
作業で満足しちゃう
仕事の目的を意識しないまま、ただ目の前の仕事をいっぱいこなすだけで、「あーたくさん働いた」と満足してしまうケースも多いです。
先ほど述べたように、仕事の目的は売り上げを出すことなのに、今目の前の作業はどのぐらい成果に繋ぐかを考えず、ただひたすら「作業」します。
結果的に単なる作業に満足し、成果は二の次になってしまい、忙しいという無限ループに陥ります。
緊急度高いことを先にやっちゃう
「緊急度が高いタスクを先に行うのは、何か悪い?」と思う方も少なくないと思います。(自分もそう思いました。)
ただし、「緊急度」で仕事の順番を決めるより、「重要度」で仕事の順番を決めることが大事だと、本の中に書かれています。
緊急度が高いけど、収益に繋がらないことより、他の重要度が高く収益に繋がる仕事があれば、そちらを優先しべきだという考え方です。
すぐ解決策を考えちゃう
トラブルが発生したり、収益向上を考えないといけない場面に、すぐ解決策を考える(行う)のも、良くないこととして紹介されています。
もちろん、トラブルに迅速に対応し、被害を最小限に納めることも大事ですが、そもそも解決策を考える前に、「課題」はどこなのかを認識することが重要です。
課題の元をわからないまま、すぐ目の前のことを解決しようとすると、根本的な問題が解決されない場合が多いです。
まずは課題をしっかり把握し、次は根から取り除く施策を考えるプロセスにしたら、スムーズに解決できるはずです。
自分自身はデジタルマーケティングの仕事を携わっているため、施策を考える前に、そもそも課題はどこなのかを日々問われます。そのため、この部分は非常に共感できます。
トップ5%社員の思考と行動習慣
目的を明確にする
トップ5%の社員はなんと言っても、「目的」をすごく大切にしています。
仕事の目的は「仕事や作業をこなす」ではなく、「収益を上げること」なので、その目的をブレず、常に収益向上のために動くのがトップ5%社員の特徴です。
目的を意識することで、目の前の作業的に忙しさからも解放できるので、モチベーションなどにも繋がるではないかと、個人的に感じます。
挑戦を恐れない
市場や技術の変化が早い時代に、新しいことに挑戦するこそ、生き残れるトップ5%社員のコツです。
もちろん挑戦することはリスクを負うことでもありますが、しっかり課題を調査し、計画を整うことで、リスクをできるだけ抑えることができます。
また、トップ5%社員は目的を明確しているため、途中に思わず方向に進んでしまったら、すぐ目的を再認識し、プラン修正しながら軌道に戻すことができます。
人脈を大切にする
トップ5%社員は優秀でありながら、人脈も大切にしています。それは、良い人脈はいつか自分のことを助けてくれると知っているからです。
また、人脈は社内だけではなく、社外の人脈も積極的に作るのは、トップ5%社員の特徴です。
セミナーや勉強会などを参加したり、自分と同じ考え方を持つ仲間を増やしたり、学生時代の同級生との繋がりを保ったりなど、異業界の人脈を持っています。
時には相談相手となるメンターもあり、自分の施策や考え方などフィードバックしてもらい、客観的に自分を評価してもらいます。
学んだことをすぐ実践する
学んだことを使わないとすぐ忘れてしまう経験がある方は少なくないです。
自分も台湾語を一年ほど使わないと、実家に帰ったら「あんた台湾語が変よ」とははに言われます。
トップ5%社員はこのことを知っているため、学んだことをすぐ実践します。
セミナーを参加したり、新しいスキルを学んだりなど、なるはやで仕事に使い、体で覚えていきます。
また、実践などにより学んだことをアウトプットすることで理解度も上がるため、より自分の知識として吸収できます。
自分が読書感想記事を書こうと思った一つの目的もアウトプットのためです。
今日からすぐできる5%社員への第一歩
では、どうやって5%社員のように仕事ができる人になるのでしょうか?
こちらは、自分が大事だと感じたことを紹介します。
毎日の情報収集を欠かさず
まずは、定期的に情報収集することが大事です。
例え毎日でなくても、二日一回・三日一回などから始め、徐々に習慣化していくことが良いです。
この本に書かれているのは「毎日5分」の情報収集ですので、ただの5分であれば、そんなに難しいことでもないだと思いました。
また、情報収集といっても、どんな情報を集めば良いかわからない方も多いです。
ズバリ言えば、「仕事に関すること」「仕事に関する最新情報」を集めると良いです。
例えば、私はデジタルマーケティングの仕事をしているので、SEOやSNS、アクセス分析、分析ツールなどの情報を収集することが多いです。
情報収集する際に、単なるネット上で検索するではなく、Googleアラートや特定ニュースサイトの記事を自分のメールに通知するように、毎日メールを開いて、興味があるものを読めば良いです。
さらに言うと、SNSで業界や同じ職務を持つ人、自分の仕事と関わりそうな職務な人をフォローし、有益な情報を取りにいくのもありです。
フィードバックをもらう
先ほど話したメンターの話と同様に、フォードバックをもらうことは客観的に自分の考え方などを見直す機会です。
人間は指摘することを「ダメ出し」と思い込む方が多く、快く思わない方も少なくありません。
そのため、自分の考え方や価値観を外出しすることも怖く、匿名でないとなかなか本音を話す方も多いです。
しかし、利益関係がない人(同級生や社外の友人など)であれば、別に指摘されたら不利益が発生したりするもないし、むしろ自身のために本音を言ってくれることを感謝すべき存在です。
トップ5%社員は常に外から客観的に自分のことを見直し、フィードバックをもらうことでさらに成長していきます。
社外人脈を広げる
人脈は社内のみに縛ると、考え方や新しいアイデアも浮かびにくいです。
社外の異業種や異職種の人脈を持つことで、新しい視点を気づくことができます。
もちろん職務によって、社外人脈を広げない方も多いです。そこでは、まず学生時代の友達に当ててみましょう。
学生時代の友達は、自分と同じ業界や職務とは限らないため、仕事の話をしたり、時には友達の友達を紹介してもらったりしても良いです。
定期的に内省する
仕事が終わり、すぐ次の仕事を取り掛かることや一息休むなど、人それぞれです。
しかし、終わった仕事は単なる終わったままにすると、自分に成長に繋がりにくい場合が多いです。
そのため、定期的な内省、つまり自分を反省することが大事です。
本の中に週15分の時間だけで、十分な効果が見られると紹介されています。
内省のペースは人それぞれなので、週一回だともう半分忘れた方なら、毎日退勤後の電車やお風呂の時に少し一日を自分の中に振り返ってみると良いです。
個人的な感想
最後に、「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」を読み終わった後の感想を共有したいと思います。
あくまでも個人的な感想なので、参考程度で読んでいただけると幸いです。
データに基づく内容で納得感がある
基本的に本の中に「トップ5%社員は〇%が□をする」「Xをやっている95%社員は〇%もいる」のように、実際に調査したデータを基づいて紹介されています。
そのため、すごく納得感があり、「こんなにやっているの」と思うケースもありますし、「思ったより少ないね」と思う時もありました。
これこそ、データという証拠を「できる人」という抽象的なイメージを可視化できた事例ではないかと、個人的に思います。
職場や仲間に恵まれている一面もある
「だからお前は95%社員なんだよ!」と言われる感想ですが(笑)
やはり職場や周りの仲間の理解や協力でないと、トップ5%社員の力も存分に発揮できないのではないかと思います。
例えば、緊急度より重要度のことを先にやっちゃうと、早く緊急度の高いタスクを完了してほしい上司からすると「お前何やってんの?」と言われかねないです。
また、新しいことを挑戦するなど、ワンマン社長からすると「言われることだけをやれ!」になってしまいます。
もちろんトップ5%社員は優秀ですが、仕事は一人の力でなんとかするものではないため、職場や仲間に恵まれないと、なかなか厳しい部分もあるだと思いました。
トップ5%の「社員」になるための本である
本のタイトルの通り、トップ5%社員の習慣であるため、マネジメントや管理の部分などほぼなく、トップ5%の「社員」にフォーカスしています。
また「トップ5%」の定義は、収益や成果を出していることを指すと思いますので、人によって本の中の「トップ5%の社員」になるのは絶対解とは限りません。
そういっても、本の中に紹介されたトップ5%社員の習慣や行動は、すごく参考になるのは事実です。
自分が納得するもの、自分に合うものを取り入れ、自分なりのトップ5%の姿に目指せば良いのではないかと思います。
ちなみに、同著者は上司や管理職向けの「AI分析でわかったトップ5%リーダーの習慣」という本も出版しています。
「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」感想まとめ
初めて自分が読んだ本を自分なりの解釈と言葉でアウトプットしてみました。
「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」の感想を簡単にまとめると、下記のような感じです。
- データに基づく内容で納得感がある
- 職場や仲間に恵まれている一面もある
- トップ5%の「社員」になるための本である
データを基づく内容が納得できる反面、仕事は個ではなく、群であるため、職場や仲間に恵まれないと、厳しい部分もあります。
また、人それぞれの価値観が異なるため、トップ5%の定義も異なります。
この本の中に定義している「社内で成果を出しているトップ5%の社員」になるため本であり、マネジメント面は少ないです。
しかし、まず自分が仕事できるようにしないと、人を管理するのはもってのほかなので、トップ5%社員の習慣と行動は非常に役に立ちます。
自分の価値観に合う部分を取り入れながら、自分が目指したい姿に目指せば、ある意味のトップ5%社員かもしれません。